入院は9日で手術はしていない
40代男性
数年前に医療保険に加入していたお客様の例です。
この方は三大疾病も心配だからということで、三大疾病保障の特約を100万円付けておきました。
それが今回、保険金給付の対象となりました。
具合が悪いので病院に行った
この方は少し気分が悪いということで病院に行きました。
検査をしたところ軽い脳梗塞ということがわかり、そのまま入院となりました。
発見が早かったため、治療は手術ではなく、薬剤治療となりました。
血栓溶解療法 という、点滴で薬を体内に入れて血栓を溶かす方法です。
体への負担も少なく、9日という短期間での退院となり仕事にも復帰できました。
他の保険だったら給付されていなかった
三大疾病保障は同じ「三大疾病」という名前でも、保険会社によって給付条件が全く違います。
まずは三大疾病の範囲がどうなっているかです。
- 「悪性がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」
- 「全てのがん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」
- 「全てのがん」「脳血管疾患」「心疾患」
当然ですが3が最も範囲が広くなります。
特に「急性心筋梗塞」と「心疾患」では保障範囲が大きく異なります。
「狭心症」「不整脈」「弁膜症」「心不全」「陳旧性心筋梗塞」は3のみが対象となります。
次に給付の条件がどうなっているかです。
- 20日以上の入院をしたとき
- 手術を受けたとき
- 所定の状態に該当したとき
(60日以上、労働の制限を必要とする状態や後遺症が継続したと診断されたときなど) - 入院をしたとき
こちらも当然ですがdが最も緩い条件になります。
(日本の大手生命保険会社がよく話す「保険料払込免除特約」の免除の条件は「1とc」である場合が多いです。)
今回のお客様は「3とd」を兼ね合わせた三大疾病特約だったため、給付の対象となりました。
次に給付の回数がどうなっているかです。
- 1回限りで終わり
- 2年経てば復活
- 1年経てば復活
こちらもⅰは論外ですね。
(貯蓄性のある特約ではない単体の三大疾病保障保険ならOK)
このように特約の名前に惑わされず、給付条件までしっかりと把握しておかなければ、せっかく支払った保険料が無駄になってしまう可能性があります。
あなたの保険が給付条件が良くないものかどうかの確認、見直しをした方がいいでしょう。
給付条件が良いからといって、保険料が高いとも限りません。
むしろ、給付条件は厳しいのに保険料が高いという保険会社もありますよ。
脳血管疾患
参考までに、脳卒中以外の脳血管疾患がどれだけあるかという一例を掲載しておきます。
これが全てではありません。
心疾患
参考までに、急性心筋梗塞以外の心疾患がどれだけあるかという一例を掲載しておきます。
これが全てではありません。
一例でもこれだけたくさんあるわけです。
三大疾病の範囲や給付条件がどれだけ重要であるかということです。