元本割れしてはいけない資金

夫:20代 妻:20代

こちらのご夫婦は、ある保険会社専属の代理店から学資保険代わりに変額保険の提案を受けていましたが、奥様がその内容に疑問を感じて相談されました。

それ以外に私が加入中の保険証券を見たところ、既にその代理店を通して加入している死亡保障に関しては根拠がおかしい点がありました。

住宅ローンの団体信用生命保険の代わりに提案されて加入されていたのですが、なぜか55歳から60歳までの保障が多いまま減っていなかったのです。

収入保障保険の確定保障5年のタイプならわかるのですが、逓減定期保険というものと、定期保険の組み合わせになっており、特にその多めの保険金額が必要ではありませんでした。

奥様が担当者に確認したところ、60歳時点での平均余命から考えると、その時点ではそれくらいの老後資金がいる、という説明をされていました。

でも、61歳で亡くなったらどうなるのでしょうか?もう保障はありません。

その担当者の話だと、61歳以降にも死亡保障がなければ困るはずですよね。

この担当者の言い分だと、万が一のことが60歳までに起こらなければ、老後の生活に困るということになるのです。

いかにもというような理屈を並べて、実はきちんと設計できていないということです。

そもそもこういった考え方であるならば、60歳時点ではそれくらいの貯蓄ができていなければいけないということになります。

わざわざライフプラン表まで作って安心させておきながらこういった結果になります。

相手がプロだから安心できる・・・ではありません。

 

メインのご相談である学資資金については、本当に提案された内容でいいのかということでした。

あろうことかこの担当者は学資保険の代わりに有期型の変額保険を勧めていました。

しかも、元本割れのリスクに関しては殆ど触れず、過去の平均だとか、ドルコスト平均法だとか、そういうことばかり並べて20年あれば大丈夫と説明していたようです。

※変額保険についてはこちらをご覧ください

学資資金というのは子どもの将来のための学費に充てるものです。

大学へ進学するということになれば、絶対に必要な資金なのです。

それを元本割れする可能性がある商品で積み立てるというのは、失敗したときに取り返しがつきません。

しかも使う時期が確定していますから、そのタイミングが運悪く相場が急落した直後だったりすると、大幅に元本割れです。

相場の回復を期待しても、待っておくことができないのです。

 

どうしても投資商品がいいということであれば、投信やETFを活用すれば、流動性も高くて死亡保障も付かないので、余計な手数料が引かれなくて済むということを説明しました。変額保険は手数料が高いぼったくり商品です。

結局はどちらも選びませんでした。


どうせリスクを取って運用するなら

変額保険に加入しようと考える方は、元本割れするリスクを理解している方だと思います。

そうであれば、クラウドバンクという方法があります。

運用期間も短いものなら数ヶ月です。

変額保険のように、長期間リスクにさらされることはありません。

最低投資金額は1万円から可能ですので、リスク分散も容易です。

目標利回りも高いですので、検討する価値は十分にあると思います。


投資経験がなく、証券会社に行ったり、ネット証券などで口座開設すらしたこともないのに、なぜか保険の営業に投資商品を勧められるとホイホイ加入する人が多いのは不思議です。

都合の良い説明に騙されているのでしょうか。

もちろん、これに関しては逆に保険募集人にも当てはまります。

投資経験がなく、証券会社に行ったり、ネット証券などで口座開設すらしたこともないのに、なぜか保険の営業は変額保険を売りたがります。

損失を出したこともないので、投資の怖さの部分を理解していない人が売っているのです。

もし投資経験があって売っているとしたら、それは運用には不利だとわかっていて売っているので余計に性質が悪いですが。

手数料がいいから、相手を騙してでも販売してしまうのでしょうか。

きちんとリスクを説明し、死亡保障も一定期間必要で、運用だけなら他の投資性商品が有利というところまできちんと説明し、それで販売しているなら問題ありません。

少なくとも、私はそのように説明されて加入したという方には出会ったことがありません。

 

元本割れしてはいけない資金を、変額保険で運用するのはやめましょう。

 

 

この記事の内容が役に立つと思いましたら、シェアしていただけると嬉しいです。