死亡保障は終身・定期のどちらで入るべきで一体いくら必要?遺族年金と保障額の決め方

投稿者: | 2017年7月10日

死亡保障

目的

 

突然ですが、あなたは何歳まで生きることができますか?

この質問に「○歳です!」なんて答えられる人はいませんよね。

「80歳くらいだと思いますけど。」ということはよくありますが。

それでも「55歳くらいです。」とか「60歳です。」というのは、私は言われたことがありません。

それだけ長生きされる方の方が多いということです。

平均寿命はもちろん、それ以上に長いのが平均余命です。

<平均寿命 平成27年度>

男性 80.75歳
女性 87.05歳

死亡のリスクもですが、長生きのリスクもあります。

死亡保障を考える場合、どのリスクに備えるのかによって入り方が変わってきます。

その目的を間違えてはいけません。

 

保険金を給付された方が贅沢になる?

 

大黒柱に万が一のことがあった場合、残された遺族のために保険に入る。

お子様がいらっしゃるご家庭などでは必須かもしれませんね。

ところでこの死亡保障なんですが、こんなことがありました。

他で相談された設計を見ながらの内容です。

(遺族年金については後述します)

こちらの死亡保障の金額はどのようにして出されましたか?
相談者
子どもの学費や生活費など含めてシミュレーションしてもらいました。
グラフか何かででしょうか?
相談者
はい。その結果、進学や生活のためには月に30万円は必要ということで。
それでこの保険は月に18万円出るようにされているんですね。
相談者
はい。遺族年金も毎月12万円ほどあるのでこれだけあれば大丈夫と。
ところで現在の手取り収入は年間いくらですか?
相談者
えっと、300万円ほどです。
毎月の生活費って貯蓄を含めてどれくらいですか?
相談者
貯蓄は殆どできてなくて、生活費で25万円ほどです。
ちょっと待ってください。設定された死亡保障が18万円で遺族年金が12万円くらいですから合わせて30万円となり、今の生活費の方が死亡保障+遺族年金より5万円ほど少ないですよね。
相談者
言われてみたらそうですね。
失礼ですが今のままですと、お子様の学費などを貯めるのは厳しいですよね。
相談者
そうなんですよ。なかなかお金が貯まらなくて。
でもご主人に万一のことがあったら学費等にも困らなくなると。
相談者
・・・・・そうですよね。

おわかりでしょうか?

このような保険の入り方は正解ですか?違いますよね。

今現在の生活を無視してシミュレーションすると、このような結果になることがあります。

保険というのは利益を得るための博打ではありません。

本当に困ったときの備えです。

 

万が一のために備える保険

 

万一の遺族保障の備えには掛け捨ての『定期保険』で加入される方がほとんどです。

定期保険というのは、期間が決まっていて、その一定期間保障される保険です。

例えば、30歳から60歳までの30年間を保障するものなどです。

10年ごとに更新されるものなどもあります。

 

定期保険

 定期保険

こちらは30歳から60歳まで2000万円の保障があるものです。

この定期保険ですと、無駄が発生します。

年数が経てば、遺族の生活費の累計は減っていくからです。

そこで、こういう保険が主流になっています。

 

収入保障保険

収入保障保険

こちらは30歳から60歳まで
毎月10万円の保障があるものです。

受取累計は年数が経てば減っていきます。

例えば、40歳で万一のことがあれば、受取累計は2400万円になります。

通常の定期保険よりも保険料が安くなるのが特徴です。

 

遺族年金

 

あなたはご存知ですか?

万一の場合に国民年金、厚生年金などから受け取れる年金があることを。

自営業の場合と、会社員の場合、所得により受取額が変わってきます。

子どもが18歳までの目安は次のようになります。

遺族年金

平成28年度のざっくりとした数値です。

詳細につきましては相談時にご確認ください。

相談前に、こういう制度があるということを知っていることが大切なのです。

 

先ほどの収入保障保険に加入する場合、この遺族年金の不足分を補います。

毎月の生活費や計画的な貯蓄など、いくらかかっているか考え、無駄のないように計算してもらいましょう。

 

持ち家の人

持ち家の人の場合、万一のときはローンの返済が免除されることが多いと思います。

そのうえでいくら必要なのかを考えましょう。

中には死亡保障は不要というご家庭もありました。

 

実家に帰れる人

万一のときには、ご実家に子どもを連れて戻れる場合。

この場合も保障額を計算するときに考慮しなくてはなりません。

このケースでも死亡保障は不要になったご家庭はあります。

 

煙草を吸わない人

掛け捨ての死亡保障は煙草を吸わない人の保険料が安くなるものがあります。

せっかくですので、活用されるといいと思います。

 

いつまでの期間かけておけばいいの?

 

当然ですが、保障がずっと続けばいいですよね。

しかしそうすると、保険料が高くなってしまいます。

保障も大切ですが、お金を貯めることも大切です。

一つの考え方ですが、子どもが独立するまでの親の責任と考えると、お子様が22~25歳くらいまでを目安にするといいと思います。

もしくは、あなたは将来の貯蓄額の目標などがありますか?

いつまでに、いくら貯めるというような。

例えば65歳までに老後資金2000万円貯める計画だったとします。

言い方を変えれば65歳時点で2000万円あればいいわけです。

大黒柱に万一のことがあると貯蓄計画が崩れるようであれば、その計画が崩れない年齢までの期間にしておくとよいでしょう。

他に、終身保険を活用するという方法もあります。

 

終身保険

 

終身保険とは

  1. 死亡保障が解約しない限り一生続く
     
  2. 払込期間は60歳までなど一定期間にできる(終身払いも有)
     
  3. 貯蓄の機能がある
     
  4. 解約返戻金の一定範囲で契約者貸付を受けれる
     
  5. 払済保険にすることができる
     
  6. 保険料は定期保険よりかなり高い

 

終身保険のイメージは次のようになります。

終身保険

保険料の払い込みが終わると、解約返戻金が100%を超えてくることが多いです。

貯蓄をしながら、保障を得ることができますので、収入保障保険+終身保険

という形にし、実質の保険料を節約することもできます。

 

例えば30歳の方が、60歳まで月に12万円の収入保障保険に加入する場合、保険金額720万円の終身保険に同時に加入すれば、

720万円÷12万円÷12年=5年

ですから、収入保障保険の加入期間を5年縮められます。

もしくは

2万円×12ヶ月×30年=720万円

になりますから、月に12万円の保障を月に10万円に落とすことができます。

お金に余裕のある人は、終身保険だけで遺族保障をすることもできます。

払込終了後に解約すれば、実質保険料がタダみたいなものですね。

もちろん、万が一のことが発生してしまったら「掛け捨てにしておけばよかった。」となるかもしれませんが、その確率は低いですし、損するわけではありません。

注意点は、払込途中で解約すると元本割れすることが多いということです。

その場合解約以外に『払済』といって、保障を落として保険料の払い込みをやめる、という方法もあります。

支払ってきた保険料よりも死亡保険金の方が多ければ、そのままずっと残しておくという方法もいいと思います。

解約返戻金も増えていきます。

払済保険

払済み

しかし低解約終身保険などでは、あまり有効ではありません。

保険料払込期間中の解約返戻金が抑えられているからです。

払済にすることで、死亡保険金が支払ってきた保険料よりも少なくなる、ということも起こります。

 

相続

相続には終身保険を活用することができます。

払込保険料よりも死亡保険金の方が大きいですし、相続税の非課税枠もあります。

受取人を指定しておけば、受取人の請求で保険金も受け取れます。

遺言がなくても受取人の権利ですから、もめなくてすみます。

払込期間を短くすると、かなりの効果がありますよ。

 

保険料払込免除特約を活用し貯蓄

三大疾病などで所定の状態になると保険料が免除される特約です。

これを付加することにより、例えばがんになった場合。

所得が減って貯蓄ができなくなるというリスクを回避できます。

以後の保険料は免除されますので、貯蓄が自動的に続きます。

保険料が多い場合には、かなり助かるかもしれませんね。

 

死亡保障+αの保険

 

収入保障保険には死亡保障に加え、他の保障がセットされたものもあります。

・がんになったら、一定期間保険金が受けとれるもの。

・三大疾病で所定の状態になったら、一定期間保険金が受け取れるもの。

・就業不能状態になったら、一定期間もしくは保険期間満了まで保険金が受け取れるもの。

などです。

 

ここで知っておいていただきたいのは『就業不能』が付加されたものです。

最近では単独での『就業不能』保険が売り出されています。(名称はいろいろです)

しかし死亡保障とセットのものに加入する方が保険料が安い場合があります。

煙草を吸わない人は非喫煙割引も適用されますので。

もし売り手側が単独の『就業不能保険』だけをすすめてきた場合には、他の方法がないかどうか、しっかり聞いてください。

売りたくてすすめられていることも考えられますので。

 

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