変額保険は投資信託と比較してメリットあり?終身型が有利?高い手数料でぼったくり?

投稿者: | 2017年7月10日

変額保険

変額保険とは?

 

通常の保険であれば将来の解約返戻金や死亡保険金、満期保険金が決まっていたり、最低保障があります。

変額保険の場合は、死亡保険金については最低保障がありますが、他は決まっておらず、
保険会社の運用によって増えることもあれば、減ることもあります。

運用方法は国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、新興国株式、海外REITなどで行われます。

組み入れ割合を自分で決めることができます。

変額保険には養老保険のように満期のある有期型、終身保険のように満期は決まっていない終身型、他に年金型があります。

 

勧められ方

 

あなたが自分から変額保険を求めることは、まずないのではないでしょうか。

何かのきっかけで勧められて、初めて変額保険を検討する、という流れになると思います。

ここで変額保険をどのように勧められるかです。

例1

今は低金利の時代で、銀行に預けても増えません。
老後の生活費等のためにも、資金作りが必要です。
そこで資金を保険で運用するという選択肢もあります。

例2

今はデフレの対策をしていますが、将来はインフレになるリスクがあります。
物価が上昇し、お金の価値が減ってしまうと困ります。
その備えとして保険で運用しておけば、インフレ対策になります。

これらの他にもいろいろな言い回しがあると思います。

ここでのポイントは『資金を運用する』という説明であることです。

果たして生命保険を活用して運用するのがいいのでしょうか。

それとも他の方法の方がいいのでしょうか。

 

加入目的

 

あなたが変額保険に興味を持ったとしたら、その目的は何でしょうか。

資産運用でしょうか。

それとも死亡保障でしょうか。

その両方ができることに魅力を感じているでしょうか。

もし資産運用なら他にも方法があります。

死亡保障なら、死亡保険があります。

両方だったとしても、別々に他の方法をとることができます。

目的と方法を考えたとき、もしも保険でしか対応できないのであれば仕方がありません。

しかし他にも方法があるのなら、そちらも検討しなくてはなりません。

 

投資信託との比較

 

変額保険の運用は、投資信託といっても過言ではありません。

それなら投資信託と比較してみるとどうなのでしょうか。

結論から申し上げますと、運用が目的なら投資信託を選ぶべきです。

変額保険の場合、契約後短期間での解約は、解約返戻金がない、もしくはごくわずかになります。
また10年など、数年以内に解約すると解約控除額が差し引かれます。

これだけでも不利ですね。

更に投資信託ではかからない費用がかかってきます。
死亡保障の保険料、保険の契約や管理にかかる費用などです。

変額保険のパンフレットなどに解約返戻金額の例があると思います。
特別勘定の運用実績が0%の場合、元本割れをします。
数%以上でなければ元本割れをしてしまうのです。

※ある保険会社の変額保険での例
変額運用例

利率が2.75%あっても30年運用して元本割れです。

特に最初の15年間は酷いものです。5.5%でさえこのような結果です。

学資保険代わりに勧めるのがいかに駄目かがわかりますね。

しかも0%でこれですから、マイナスの運用となったら・・・恐ろしい元本割れになりますね。

ご参考までに純粋にこの利率で複利運用されたとすればどうなるかを掲載します。
 

純粋運用例

手数料などを取られなければ、2.75%の運用利率であっても、25年目までは変額保険の5.5%よりも有利です。

いかに保険料や管理費用が取られているかというのがわかると思います。2%以上ですね。

よって運用なら投資信託の方が良いです。

投資信託のほか運用目的なら、株式市場に上場しているETFなどを購入する方法もあります。

日経平均に連動しているものや、原油に連動しているもの、他にも様々なETFがあります。

他にも途中解約はできませんが、
税制面で有利なiDeCo(個人型確定拠出年金)
を利用するという方法もあります。
詳細はこちらでのご紹介は控えますが、掛け金は全て所得控除の対象になります。

 

例えばこのような投資信託

 

ここでひとつ投資信託をご紹介いたします。

『ひふみ投信』というものです。

守りながら増やすというのが特徴で、相場の状況が悪い時期は現金比率を最大50%まで増やすようです。

保有が5年、10年で信託報酬という保有コストも下がります。

1万円からの積立が可能で、購入時と解約時の手数料は無料です。

10年以内の解約などで解約控除手数料が取られる変額保険と比べても断然有利です。

詳細はこちらをクリックしてみてください。

ひふみ投信

 

死亡保障目的ならいいの?

 

変額保険も死亡保障目的なら最低保障が確保されます。しかも保険料は安い場合が多いです。
よって死亡保障目的なら加入する選択肢もあるかもしれません。

しかし、それは『変額終身保険』に限ります!!
増やすという目的は忘れ、あくまで終身の死亡保障として考えます。増えたらラッキーくらいの考えです。

有期型の変額保険の場合、死亡保障と運用は分けるべきです。

変額保険の保険料は毎月の積立になります。しかも解約の自由度が低いですね。

積立ですと『ドルコスト平均法』になり、価格が高いときは購入口数が少なく、価格が低いときは購入口数が多くなります。

これによって平均購入単価の引き下げが期待できます。

という説明を受けるかと思います。

しかし価格が上昇し続けて、いざ満期や解約時に、平均購入単価を下回ると、損失が出てしまいます。(下図参照)

元本割れ

上昇したところで売却し、逃げることができればいいのですが、変額保険の場合は10年以内の解約は不利などの条件があると、売却をためらってしまったり、まだ利益が出ない可能性もあります。

それに比べると投資信託やETFは自由度が高いですね。

どうせ投資をするなら積立をするよりも、まずは自分で資金を貯めていくなりして、タイミングを待ちます。

株式が暴落したときなど、積み立てるよりも有利な条件が発生したら、そこで貯めていた資金を使って投資信託やETFを購入します。

少なくとも、これで積立よりも有利な運用ができますね。

価格が下落するのを待っていて下落しなかったとしても、それで損失が出るわけではありません。

特に暴落後に購入することによって、上昇過程で買い続けていた場合に比べると、相当な安値で口数も多く購入できるはずですし、そこから更に暴落するリスクも軽減されるでしょう。

 

気をつけるべき点

 

あなたが保険相談に行き、変額保険を勧められたら、気をつけなければいけないことがあります。

変額保険の死亡保障を除いた中身は投資信託です。

つまり投資商品です。

金融商品への投資は「知らない」ことがリスクです。

相談相手はFPでお金のプロだからと安心するかもしれません。

しかし、保険販売をしているFPは投資のプロですか?

保険のことは差はあるにしても、よく知っているでしょう。販売しているのだから当たり前ですよね。

では投資信託や投資のことは知っているでしょうか?

証券会社の口座を持っているでしょうか?

自分で投資をしたことがあるでしょうか?

損失を出した時の気持ちを味わったことがあるでしょうか?

ETFとは何か知っているでしょうか?

変額保険を取り扱うためには試験を受けなければなりません。

それに合格することで、変額保険を取り扱うことができるようになります。

私自身も当然ですが受験し、資格を持っています。

しかし内容が簡単すぎるんですよね。

しかも投資経験なんて関係なし。

ちょっと勉強すれば誰でも合格できると思います。

例えば問題の中に「変額保険を扱う者は、商品のことだけでなく、金融情勢等も知っておかなくてはならない。」というようなマルバツ問題がありました。

しかし、肝心の金融情勢についての問題は出ないのです!!

おかしいと思いませんか?

それでも販売資格は取れてしまうのです。

この事実を知っていましたか?知らないですよね。

パンフレットに書いていることの説明はスムーズにされると思います。

リスクについての説明もされるでしょう。

しかし、変額保険と投資信託を比べたらどちらがいいか、という質問をしてみてください。

ここできちんと回答できるかどうかです。

当然、死亡保障を除けば投資信託の方がいいのですが、商品を売りたいという気持ちが強い相手であったり、投資の素人だったりすると、投資信託のメリットを伝えられなかったり、購入方法なども答えることはできないでしょう。

ドル建て終身にしてもそうなのですが、あれも為替取引の経験がなくても取り扱えます。

投資経験がなくても変額保険を取り扱えるのです。

 

結論

 

終身型の変額保険は、通常の終身保険に比べて安い保険料ならば、解約しないことを前提に、増えることに期待せず、終身保険として持っておくなら悪くありません。

有期型の変額保険は、
おすすめできません!!

資産運用は資産運用のプロに相談しましょう。

金融商品への投資は「知らない」ことがリスクです。

 

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